むくみとは、細胞の外側の組織の隙間に体液が滞留して膨張し、身体の一部が太くなる現象のことです。
指で膨張した部分を押したときにもとに戻りにくかったり、下を向くと顔が重く感じたりするなどの症状が特徴です。
このような症状と似たような現象として、腫れが挙げられますが、腫れには弾力性があり、むくみと違って指で押してもすぐ元に戻ると言われています。
また、腫れは、細菌感染や打撲のほか、皮下出血や捻挫などが原因によって、身体の一部の体積が増加するため、痛みを伴うケースがほとんどです。
したがって、むくみと腫れを区別するときには、気になる箇所の弾力性や痛みをチェックしてみてください。
ちなみに、むくみは、長時間立ちっぱなしの作業をしたり、寝不足などが原因になるので、おそらく多くの方が経験したことがあると思います。
立ちっぱなしの場合、血流障害が起こり、余分な水分を回収するリンパの流れが悪くなって、足先から上部がむくみやすくなると言われています。
ですから、立ちっぱなしの作業をしたときには、足を高くして横になったり、足のマッサージをしたりすれば、大抵の場合はむくみは解消できるようです。
また、睡眠不足の場合は、睡眠を十分取って休息すれば、やはりむくみは自然と消えるでしょう。
とはいえ、むくみは危険な病の兆候である場合もあるため、注意をしなければなりません。
腎炎や腎不全など腎臓の疾患は、顔や足にむくみが生じることがあると言われています。
それから、糖尿病の方にむくみが出る場合は、血糖値が上昇して合併症を引き起こし、腎臓にダメージを与えている可能性があるそうです。
糖尿病は自覚症状が少なく、血糖値を測らないと判明しない疾病ですが、むくみが頻繁に出るようなら、必ずかかりつけ医を受診するようにしましょう。